弊社では、様々な技法の漆塗り加工を承っております。
刷毛塗りによる伝統的な漆塗り技法の他に、
独自の漆塗り技術としてスプレーガンを用いた「吹付漆塗り」技法を得意としており、
大容量の漆を硬化させる部屋(漆乾燥風呂)と共に
漆塗り製品の量産や大型サイズなど様々なご要望に対応いたします。
本漆塗り加工
漆は、漆の木から取れる樹液を精製した塗料で、一本の木から少量しか採取できず大変貴重とされてきました。
また漆液自体、空気中の湿度と結びついて自らが固まる性質を持った生きている塗料で、
その働きを上手にコントロールして乾燥させることが、職人の腕の見せ所です。
そのため、特殊な乾燥設備と乾燥には非常に時間がかかり、希少性の高い塗り物となります。
<用途> 最高ランクの漆器製品,調度品,寺院や仏閣などの伝統建築物
調合漆塗り加工
弊社の独自技術として、「調合漆塗り」がございます。
この技術は、現代の「ものづくり」のご要望に対応するため、
納期の短縮と塗膜の強度と安定化を図った、漆液とウレタン系硬化剤で調整した漆塗りです。
それにより、塗装可能な素材も選ばず(プラスチックや金属などにも対応)
量産製品にも対応。様々な分野の製品に、漆塗りをご活用いただくことができます。
<用途>ホテル料亭向け漆器,家電,建築内装関連,様々なプロダクト製品
吹付漆塗りとは
吹付漆塗りとは、スプレーガンで漆塗りを行う近代的な技法です。
漆は、アルコールなどの溶剤で適正な粘度に希釈することで、スプレーガンにて塗布することができます。
一般的に伝統工芸としては、刷毛塗りが主流ですが
漆器産地では、漆塗りの製品向け量産技術として用いられます。
弊社では独自の技術を開発し、薄く均一に塗れる特性を活かして
様々な製品に漆塗り加工を行っております。
特に、薄く均一に塗れる特性を活かし、
刷毛塗りではできない鮮やかな色味の表現やグラデーションなどの表現が得意です。